すきっ歯治療の症例集1

すきっ歯の治療を選択する際には、いかなる説明より、症例写真が最も参考になります。これは、治療の宣伝・広告ではなく、患者さんが、治療を選択する際の不可欠な情報として、掲載させていただきました。したがって、症例写真の掲載にあたっては、二つのことを厳守しています。一つは、症例写真にいかなる加工も加えないことです。写真がねじれた場合は、角度の修正だけはしていますが、綺麗に見えるような修正はしていません。二つ目は、できのいいものだけを選んで紹介しないということです。こちらで紹介した写真は、すべて、当院での平均的なレベルのものと信頼してください。
それでは、症例を紹介していきます。

症例1

上顎正中離開・下顎歯間離開2か所・合計3か所のすきっ歯治療

(ステップ1)上顎正中離開の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
上顎正中離開を治療しました。隙間は約3ミリと平均的なすきっ歯。1.5ミリずつ横幅が大きくなるため、一回り大きな歯になります。術直後で少し出血がありますが、30分で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ2と3)下顎の歯間離開2か所の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
下顎の左右両側の、中切歯と側切歯の間の歯間離開を治療しました。まず、左側を治し(ステップ2)、その後、右側を治しました(ステップ3)。すきっ歯の大きさは、左側が約4ミリ、右側が約2ミリです。左右の中切歯の大きさを揃えるため、左側は、中切歯と側切歯を2ミリずつ増やし、右側は、中切歯を2ミリ増やして、左右の中切歯の大きさを揃えるとともに、側切歯の歯頚部を増やして歯間鼓形空隙(ブラックトライアングル)を小さくしました。隙間の大きさが2倍ほど違いましたが、不自然さなく仕上がりました。
<治療費・治療期間>
治療費は88,000円(税込)、治療期間は2日で、治療時間は60分ずつ
<リスク・注意事項>
こちら
(術後2年1か月経過)
術後2年1か月経過 術後2年1か月経過

術後2年1か月経過しましたが、トラブルはありません。変色や劣化も見られず、術直後の状態をキープしています。術直後の出血した歯肉も綺麗になり、歯肉の状態も良好です。

症例2

正中離開と側切歯の矮小歯の治療

(ステップ1)正中離開の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
隙間が約3ミリの標準的なすきっ歯の治療です。もともと長方形の歯でしたので、この治療により歯の形は逆に良くなりました。出血がかなりありますが、これも30分程度で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ2)右側側切歯の矮小歯の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
矮小歯をダイレクトボンディング法で治療しました。形はきれいに仕上がりましたが、歯の色は少し暗くなりました。ステップ1と同じ色を選択したのですが、この治療では、暗い色に仕上がりました。出血は、30分ほどで綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ3)左側側切歯の矮小歯の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
矮小歯をダイレクトボンディング法で治療しました。前回の治療で、色が暗くなったので、本来の歯の色より1シェード明るい色を選択しました。わずかに、明るすぎる気がしますが、前回とどちらかを選ぶとすると、今回のほうがいいと思います。元の歯の色は、前回選択したシェードの方が近いのですが、矮小歯が小さいため、レジンの厚みが大きくなり、本来の色より暗い仕上がりとなるのです。今回は、あえて1シェード明るい色を選択したことにより、いい結果につながりました。出血は30分ほどで綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(3ステップによる結果)
術前 術前
術後 術後
<説明>
形は綺麗に仕上がりました。右側の側切歯の色が少し残念です。出血が治ったところは、綺麗になっています。治療直後の写真と比べてみてください。
<治療費・治療期間>
3回の治療の合計は132,000円(税込)、治療期間は3日です。
症例3
捻転を伴うきっ歯の治療(1)
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
捻転を伴うすきっ歯の治療を、タイレクトボンディング法で行うのは、難易度が高くなります。左右の歯をそのまま延長したのでは、正中の接触部分で前後的なズレを生じ、見た目が悪くなるからです。捻転歯の場合は、唇側平滑面からレジンを盛り足して、捻転を修正し、正中の前後的なズレをなくします。このケースは、左側の歯が正中に向かって内側に念転していたので、この歯の中央くらいからレジンを盛り足して、右側の歯と揃えました。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
症例4
捻転を伴うすきっ歯の治療(2)
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
こちらは、症例3よりもっと捻転が大きいケースです。左右の歯がともに捻転していますが、右側の方が捻転度は大きいです。このケースでは、完全に念転は修正できず、右側の歯は、少し捻転が残りました。2Dの写真では、捻転が分かりづらいですが、よくご覧ください。術後の出血は30分程度で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
症例5

ブラックトライアングルの治療

術前 術前
術後 術後
<治療説明>
歯周病の進行や年齢による歯肉の退縮により、歯間鼓形空隙が大きくなり、ブラックトライアングルができます。このブラックトライアングルは、空隙歯列・歯間離開とは異なりますが、すきっ歯の一つとして、治療を希望される患者さんが増えています。この症例は、大きなブラックトライアングルの例ですが、もっと小さいケースでも治療を希望される患者さんは少なくありません。治療方法は、通常のすきっ歯と同じです。術直後の出血は、30分程度で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
症例6

10か所のすきっ歯を治療した症例(一人の患者さんですきっ歯を治療した最多例)

(ステップ1)上顎正中離開の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
隙間約4ミリのやや大きな正中離開です。一回り大きくなりましたが、この時点では、それほど大きくは感じませんでした。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ2)左上の中切歯と側切歯の歯間離開の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
約3~4ミリの歯間離開です。中切歯が大きくなることを考えると、側切歯だけで治療したいところですが、隙間が大きすぎ、両サイドからの治療が必要でした。このため、あとで見ていただきますが、中切歯がかなり大きくなりました。出血は30分程度で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ3)左上の側切歯と犬歯の歯間離開の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
ステップ2の後、この治療の前に、右上の中切歯と側切歯の歯間離開の治療を行っています。10か所の症例をすべて紹介するスペースがないので、同様の治療の紹介は省略します。この隙間も4ミリ程度のやや大きなすきっ歯です。何とか閉じることができましたが、側切歯は、最初の状態から比べると、かなり大きくなりました(ステップ2の術前写真と比べてみてください)。ただし、形は、本来の側切歯らしい自然な形に仕上がりました。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ4)下顎正中離開の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
この治療の前に、右上の側切歯と犬歯の歯間離開の治療を行っています。上顎の中切歯の大きさが、かなり大きくなっているのに気がつかれたと思います。近遠心両サイドに、約2ミリずつ足しましたので、このくらい大きくなりました。
このステップは、下顎の正中離開の治療です。6回目の治療になります。隙間の幅は、2ミリ弱で、やや小さめのすきっ歯です。この時点では、大きさは全く問題ありません。出血は30分程度で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ5)左下の中切歯と側切歯の歯間離開の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
隙間の幅は約3ミリで、平均的なすきっ歯の治療です。しかし、側切歯だけで治療するには隙間が大きすぎるので、中切歯からも足しました。このため、上の中切歯と同様、かなり大きな歯になりました。ただ、あとで見ていただきますが、上下の中切歯がともに大きくなったため、全体のバランスはほぼ問題なく仕上がりました(完成時の写真を見てください)。出血は30分程度で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(ステップ6)左下の側切歯と犬歯の治療
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
この治療の前に、左下の中切歯と側切歯の歯間離開の治療、および、右下の側切歯と犬歯の歯間離開の治療を行っています。そして、この写真が、トータル10回目の治療です。歯間離開の幅は2ミリ強程度で、やや小さめのすきっ歯ですが、犬歯のみで治療をすると、犬歯の形が不自然になります。基本的に、犬歯の横幅は、大きく足すことが難しいのです。側切歯は大きくなりますが、側切歯と犬歯の形のバランスを重視して、両サイドから盛り足しました。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
(10か所のすきっ歯の治療の術前と術後です)
術前 術前
術後 術後
<治療説明>
令和2年6月2日から始まったすきっ歯の治療は、8月25日に10回目の治療を終わり、10か所のすきっ歯の治療が完成しました。
歯の大きさだけでなく、歯の形もかなり変わりました。形の面では、側切歯が犬歯のような形をしていましたが、本来の側切歯の形になりました。大きさの面では、上顎の中切歯が、近遠心両サイドをかなり足したため、大きくなりました。それでも、全体的には、まずまずの仕上がりだと思います。
これを、矯正治療で行えば、歯の大きさは現状を維持できますが、歯並びを全体的に大きく内側に入れることになり、舌と口唇の力のバランスが崩れてしまいます。このため、生涯にわたって保定を続けなければ、すぐに後戻りをしてしまいます。当院のスタッフも数名矯正をしましたが、3年以上保定を続けた人はいませんでした。叢生の矯正であったため、比較的後戻りは小さいですが、保定をやめてから1年で、後戻りが見られています。もし、この症例を、矯正で治療したなら、保定をやめてから2年で、完全に最初の状態に後戻りするでしょう。絶対に、矯正で治療してはいけない症例です。
<治療費・治療期間>
治療費は440,000円(税込)、治療期間は約3か月、10回の通院で1回の治療時間は60分
<リスク・注意事項>
こちら
症例7

歯の形の異常と捻転による切端部のすきっ歯の治療

術前 術前
術後 術後
<治療説明>
これも広い意味でのすきっ歯です。矮小歯の治療と同様の方法で治しました。治療直後の出血は30分程度で綺麗になります。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
症例8

歯周病によって歯根が大きく露出した下顎の正中離開の治療

術前 術前
術後 術後
<治療説明>
隙間の幅は5ミリ程度ありますが、歯の大きさはかなり大きくなったものの、それほど違和感はありません。歯根部分の隙間は8ミリ程度あるため、歯間鼓形空隙は大きくなります。口唇で、この部分はほとんど覆われますので、実際には審美的に問題はありません。
<治療費・治療期間>
治療費は44,000円(税込)、治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
症例9

すきっ歯+虫歯の治療

術前 術前
術後 術後
<治療説明>
虫歯の治療と同時にすきっ歯の治療を行いました。この虫歯の治療は、自費になります。
<治療費・治療期間>
治療費は、すきっ歯の治療が44,000円、虫歯の治療が22,000円で、合計66,000円(税込)です。
治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら
症例10

すきっ歯+切端破折の治療

術前 術前
術後 術後
<治療説明>
すきっ歯の治療と同時に右側の切端破折の治療も行いました。この切端破折の治療は自費になります。
<治療費・治療期間>
治療費はすきっ歯の治療が44,000円、切端破折の治療が11,000円で、合計55,000円(税込)です。
治療期間は1日で、60分の治療時間
<リスク・注意事項>
こちら

以上10症例を紹介しました。
この治療法を始めてから、既に15年以上になります。
症例写真は膨大な数に上りますが、その中で、参考になりそうな症例を選んでみました。
最も多いのは、上顎の正中離開ですが、そちらは、すきっ歯のトップページおよび症例集3を参考にしてください。
症例集1では、比較的オーソドックスなすきっ歯を選びましたが、実際の患者さんの症例は、もっと変化に富んでいます。ダイレクトボンディング法では困難と思われる症例にもチャレンジしてきました。こちらの症例は、症例集2で見ることができます。是非、そちらもご覧ください。
(症例集2はこちら)